[式典概要]

本年は、日・ASEAN友好協力40周年をはじめ日本・カンボジア国交友好60周年、日本・ベトナム国交友好40周年が重なる年であり、日・ASEAN友好関係のために大切なことの一つは,未来を担う日本とASEANの若い世代が交流し,一体感を高めていくことが必要です。
本年、8年間の活動を経て当団体が財団法人化をすることになり、財団設立を記念いたしまして、2013 年 11月 16 日ホテル日航大阪・鶴の間にて、日本アジア振興財団設立記念式典日本アジア友好周年・交流特別企画を開催致しました。日本アジア振興財団学生委員長の川崎愛華(立命館大学3回生)より開会宣言があり、式典は開会されました。

[式典内容]

1.開会宣言
日本アジア振興財団学生委員長・川崎愛華(立命館大学3年生)

当団体貴財団が在大阪カンボジア王国名誉領事館の山田英男名誉領事様のご支援によって2006年に設立され,今年で8年目を迎えます。私は第9代学生代表をとして,貴財団に関わった皆様に貴財団に出会えてよかったと思ってもらえるような,皆様から愛される団体にしたいと思っております。今後も,日本とアジア諸国の架け橋になれますよう,スタッフ一同より一層頑張ってまいります。



2.外務省全権大使
外務省・特命全権大使 小島誠二(関西担当)

アセアン諸国と日本の関係は昨今ますます深くなっており,アセアン諸国からの投資や観光客もますます増えています。どうしても外国との関係と申しますと政府と政府の関係,あるいは企業との関係が中心となっていきがちですが,むしろ市民社会,若い人たちやNGOが近隣諸国とのネットワークを作り大切にする必要があると私は思います。日本の場合はそこが弱いと感じてきました。これからも貴財団には若い人たちの活動を通してネットワーク作りに励んでいってもらいたいと思います。こういった活動がますます活発になり,お互いの国が強めあうそんな関係が深まっていけばいいと思います。



3.ベトナム
在大阪ベトナム社会主義共和国総領事館 レー・クオク・ティン 総領事

今年は日本とベトナムを含めアセアン諸国との記念となる年です。日本とアセアン諸国は外交関係だけでなく,文化・教育・科学技術も強化されつつあると思います。貴財団の活動はアセアン諸国の民間交流とくに若い人たちの交流を促進するために重要な役割を果たしていると思います。ベトナム総領事館をはじめこの地域のベトナム人留学生に協力して頂き,積極的に活動に助力していきたいと思います。今後とも貴財団のご健闘ご活躍を心よりお祈り申し上げます。


4.タイ
タイ王国大使館商務省商務参事官事務所 パタイ・スックソンマイ 商務公使(代理)
タイ王国大阪総領事館・商務部 スパット・サグワンディークル 領事

貴財団の活動を知りまして,大変感銘を受けました。日本の若者たちが世界を知るために非常に重要な助けとなっていると思いました。私は日本に留学した際に,さまざまなことを経験し,日本は第二の故郷となりました。貴財団の活動は日本の若者にアジアを知ってもらい,アジアを理解するために重要な意義を持っていると思います。どの国にも良い点悪い点があると思いますが,どちらも知ることでその国を理解したといえるでしょう。貴財団の活動が,今後ますます国を超えての友好関係を築いていくために活発化していくことを期待しております。



5.カンボジア
在大阪カンボジア王国名誉領事館 山田 英男 名誉領事

貴財団では学生が学生によるインタシップスタディツアーをおこない始めて8年になります。代表理事である松岡様からこの活動の提案があり,私としても是非実現したいと考え,智恵を出し,学生にこのツアーでなにかひとつでも感じることがあればと願い,一歩一歩活動をおこなうなかで支援してきました。今後ともみなさまにご支援いただき,アジア諸国のことを介して,学生達が学生達のためになるようなインターシップを継続して欲しいと思います。


6.韓国総領事
駐大阪大韓民国総領事館 李 賢主 総領事

韓国と日本はこれまで経済関係は深く結びついてきました。しかし,現在はまだ心の関係を深くすることができていません。そのためには,様々な観点から関わっていくことが必要となります。その面について,貴財団のこれからの活動に期待しています。アジア諸国には歴史問題などの解決すべき点はありますが,若い世代は将来の輝きであり,若い世代が交流することで,ヨーロッパのような協力関係を作ることができるでしょう。そのことにおいて,貴財団の今後のさらなる積極的な活動にエールを送りたいと思います。


7.大阪府
大阪府 国際交流監 楠本 正幸 (代理)
大阪府府民文化部:都市魅力創造局国際課長 中村 昌也

一般財団法人日本アジア振興財団の設立まことにおめでとうございます。現在,日本の若者が内向きになっていると言われていますが,そのなかで大阪に拠点を置きながら,行っておられる長年の貴財団の活動は大変意義深いと考えております。今後益々,この活動が発展されることを願っております。



8.JICA
JICA 関西国際センター所長 築野 元則(代理)
JICA 関西国際センター次長 徳橋 和彦

近年若者の内向き化が言われておりますが,学生が主体となり国際交流・国際推進をしていく団体がここ関西の地に設立されたことを大変うれしく思います。JICAは民間企業とも連携して,活動を行っておりますが,現在海外で活躍できる人材のニーズというものをひしひしと感じております。貴財団は海外でも活躍できる人材育成を目的に8年前より活動してきました。まさに時代の先取りした活動に敬服致します。今後も貴財団で経験を積まれた学生が国際協力のみならず,さまざまな国際的な舞台で活躍し,世界に貢献できることを切に願います。



9.来賓紹介(台湾,カンボジア観光省,青木会長,西川きよし元参議院議員)

台北駐大阪経済文化弁事所所長代理 野間田 洋介
在日本国カンボジア観光省 加藤 積
オブザーバー 青木 豊彦 (東大阪市モノづくり親善大使/株式会社アオキ 会長)

10.祝電披露

外務大臣 衆議院議員 岸田 文雄 様
在日本国カンボアジア王国大使館 特命全権大使 ハオ・モニラット 様

11.主催者あいさつ
日本アジア振興財団代表理事 松岡 広隆(前衆議院議員/芦屋大学客員准教授)

日本アジア振興財団を代表致しまして、私松岡広隆よりお礼の御挨拶をさせて頂きます。JAPFは在大阪カンボジア名誉領事館山田英男名誉領事のお支えのもと発足し、はや8年を経過しました。日本とアジアのかけ橋を目的にタイ・ベトナム・カンボジアを中心としたインターンジップ派遣・保育園連携事業などボランティア団体として国内外で人材育成・人材交流の活動をしました。日本とアジア諸国の間で必要になってくるのは「人」だと思っております。日本はアジア諸国にインフラ支援・協力を中心にしてきました。私自身も関西電力国際室でラオスで水力発電所をつくる仕事もいてまいりました。しかし、今後は人材交流が必要な時代ですJAPFは日本とアジアとの架け橋・そして「人」をテーマに活動をしてまいります。本式典は日・ASEAN友好協力40周年事・日カンボジア友好60周年として外務省より認定されております40周年のキャッチコピーは「Thoughts connected, Future connected つながる想い つながる未来」未来にむけて皆様と一緒に活動をしてきたいと思いますので、より一層の御支援を賜りますように心よりお願いを申しあげ、お礼の御挨拶とさせていただきます。

12.乾杯あいさつ
国際機関 日本アセアンセンター 大西 克邦 事務総長

日アセアン友好協力40周年,日本カンボジア60周年,日本ベトナム40周年という記念すべき1年に財団が設立することは素晴らしいことであります。日本アセアンセンターは,貿易,投資,観光,交流を4本柱にしています。アセアン地域での交流,技術移転を行っている貴財団と通じる考えがあります。人と人との交流が,日本とアセアンのパートナーシップの基本であり,そのためには若い人の交流が極めて重要です。これからも貴財団の大いなる活躍を期待しております。

13.留学生イベント

カンボジア・ベトナム人留学生の方々にご協力頂き,歌の披露と4択クイズを行いました。カンボジア・ベトナムの留学生の方々には民族衣装でご参加頂き,それぞれの国でよく歌われる童謡を歌っていただきました。カンボジアの方々は皆で踊り明かそうという意味の「アラッピヤ」を披露されました。タイの留学生の方は残念ながら欠席されたので,代わりに祝電をいただきました。
4択クイズは事前にそれぞれの文化にまつわる問題を考えていただき,ご参加いただいた皆様で楽しめる企画となりました。クイズは全部で15問あり,最初は皆様正解されていましたが,徐々に問題が難しくなり,最後まで残られたのは4名でした。会場全体で盛り上がることができた企画となり,ご協力いただいた留学生の方々にお礼申し上げます。

14.中締め
日本アジア振興財団理事 栗田 英人(ぼてぢゅうグループ・㈱東京フード代表取締役)