日本アジア振興財団が日本国内で行っている活動のご紹介致します。
幅広い価値観・視点を国内の青年へ届けることを考え、海外への興味を深耕し、国際協力、国際貢献を考えるきっかけづくりを行うことを目的としています。また後援事業主との連携により、様々なイベントへ参加し、青年の教養を深めます。
ホスピタルアートプロジェクト

日本の保育園の子どもたちと共に、JAPF スタッフやインターンシップ過去参加者が、ステンドグラス風の工作キットで作った作品を、カンボジアのHIV 病棟の窓等に展示し病室を明るくします。
カンボジアのHIV病棟の人々に、日本の子どもたちの元気を届けられるだけでなく、日本の子どもたちが幼少の頃から、人を想う気持ちを育むことができるプロジェクトです。日本の子どもたちがアジアとの交流を通し、日本の外へ想いを馳せ、夢を持てるよう、私たちが架け橋となることを目標としています。
子どもたちが一生懸命作った20枚の作品を、2009年夏期インターンシップ第1陣の参加者が、プノンペンのHIV病棟の患者さん一人ひとりに手渡しました。
※ホスピタルアート活動とは医療・福祉施設で、ボランティア・患者・職員などが絵画や音楽などの創作・展示・発表などを行う活動、またその芸術のことを言います。施設内を心地よい空間にすることによって、患者の精神的ケアを図ることができます。
■2009年夏期インターンシップ第1陣参加者の感想
・病院は色が少なく何か暗いような気がしていましたが、絵を置くことで部屋が明るくなったような気がしました。それは子どもたちが一生懸命作ってくれたものであるし、患者さんも何かパワーをもらったのではないかなと思います。微笑んでもらってうれしかったです。 ・HIV病棟へ行って患者さんの話を聞くことができて、自分のなかでいろいろ考えるきっかけにもなり、その患者さんたちにお礼としてホスピタルアートを送ることができて嬉しかったです。子供たちの作品はいろんな色を使っていて綺麗で、患者さんたちも喜んでもらえたと思います。 ・HIVで苦しむ方を目の前で見ることはもちろん初めてだったし、自分が思っていた以上にみなさん痩せられていて、表情も曇っていたので、どうしても自分自身暗い気持ちになってしまい、病室の中にも重たい雰囲気を感じました。しかし、最後にホスピタルアートを通じての触れ合いがあったからこそ、今あの病院訪問を自分の中で「良い経験であった」と思えているのだと思います。1人1人が子供たちの絵とお見舞いの品を患者さんに直に渡せたことで、「私は病院を訪問して、今この人と関われたんだ」ということを意識できました。そのことによって、私たちは「この経験を少しでも多くの人に伝え、HIVというものをより身近に感じなければいけない」という大きな役割があることを強く実感しました。本当に貴重な経験であったと感じています。 |
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公立高校における国際理解教育授業の活動

八尾北高校3年生約20名の生徒の対し、国際理解教育授業のプログラムの中でJAPFによる授業を行いました。授業では、私たちJAPFが行っているツアーの紹介、さらに質疑応答を通して私たちが海外へ行き感じたこと、学んだことなどの発表を行いました。
高校生の彼ら、彼女らにとってカンボジアという国はあまり馴染みがなく、だからこそ熱心に私たちの話に耳を傾けてくれ、さらに授業終了後には学生達から、カンボジアへの興味が湧いた、海外へ行って見たい などの感想を聞くことも出来ました。自分達が知った事、経験した事、考えた事を他人に伝えることで、その人が少しでも海外に関心を持つ、 これは一つの国際協力の形であると私たちJAPFは考え、このように実践しています。
フリーペーパープロジェクト

一人ひとりが夢を掲げ、それに邁進する社会を実現するため、 幅広い価値観・視点での情報に触れることで、読者の意欲を駆り立て、 自らの学生生活や自己実現の可能性を広げるきっかけを創造していく為、フリーペーパー事業を開始しました。
まず、2011年11月に京都市内で創刊したフリーペーパーのコンセプトとして、下記の分野を掲げました。
● | 本書の存在を知ってもらい、大学生が手にとって見る価値がある内容。 |
● | 魅力的な学生へインタビューした記事を掲載し、 自分の学生生活を省み、 新しい行動を起こすきっかけの提供。 |
● | 様々な団体の活動情報を掲載し、読者の選択肢を広げ、 具体的な行動に移せる場の提供。 |
「単なる情報誌ではない!」深く掘り下げた学生の本音で読者の心を震わせるをコンセプトに、一度だけではなく何度も、事あるごとに読み返してもらえる内容を目指しました。
保育園企画―飛び出す絵本―プロジェクト
JAPFでは、大阪の保育園と連携したプロジェクトを行っています。 日本の保育園児とJAPFのスタッフが交流することによって、保育園の子どもたちに「私たちが暮らすアジアにはカンボジア・ベトナム・タイなど日本と異なった歴史や文化を持った国がある」 ということを伝え、また、子どもたちが作成した作品をカンボジアの子どもたちへプレゼントすることによって、「カンボジアと日本の子どもたちを繋げる」 という2つの目的を実現しています。 このプロジェクトから、私たちJAPFスタッフは幼少の頃を思い出し、振り返るきっかけとなり、保育園の子どもたちは、日常生活の中で関わることの少ない大学生と接することで、普段生まれる事のない感情や体験をする機会にもなっています。
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日時 : 2010年8月17日
内容 : 園児と交流。飛び出す絵本の作成。
園児 : 約40名
JAPFスタッフ、保育園の子どもたち双方が交流を楽しみながら約40冊の飛び出す絵本を作成しました。 子どもたちの中から「カンボジアをテレビでみたことあるよ」という声も聞こえ、今回の活動を通して彼らの記憶の中に以前よりカンボジアという国が残っていたら幸いです。
カンボジアの子どもたちに飛ぶ出す絵本をプレゼントしました!
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~カンボジアで絵本を手渡した方の声~
夏のカンカン照りの日差しの中、めいっぱい孤児院で遊んだあとに、「日本からのプレゼントがあります!」とサプライズ形式で渡すことにしました。最初は「何だろう?」と戸惑う子どもたち。参加者の方も「気に入ってくれるかな?」と、どうやら緊張した面持ち。 本を開けると、「わぁ!」と楽しそうな笑顔があちらこちらで咲きました。カエルや色とりどりのケーキが飛び出す絵本には、同じ年齢ほどの日本の子どもたちからのメッセージがありました。習ったばかりの英語を駆使して、今の気持ちを伝えようとする孤児たち。
「これ、どうやって作ったの?」 「ここ、’カンボジア’って書いてあるんだよね!」
笑顔のまま何度も絵本を閉じたり開いたり。正面からみたり、反対からのぞいてみたり。しわしわになってもおかまいなしでした。とにかくその表情から「好奇心」が消えることはありませんでした。私たちが小さな頃、毎日のように触っていたクレヨンの匂いを嬉しそうな表情でかいでいる孤児もみつけました。
「日本とカンボジアの架け橋になる」という大きな目標を達成するのは難しいかもしれませんが、こうして日本という文化の中で作られた作品を、カンボジアの子どもたちに贈ることが出来て本当に良かったと思います。日本の子どもたちに、早くあの表情を見せてあげたいです。